M1573●江戸和本●葬祭辨論[葬祭弁論] [26568930]

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販売価格: 7,800(税込)

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商品詳細

葬祭辨論[葬祭弁論]
【判型】大本1冊。縦255粍。
【作者】熊沢蕃山(伯継マサツグ・了介・了海)作(一説に、山崎闇斎作とも)。
【年代等】寛文7年1月刊。江戸中期後印。刊行者不明。
【備考】分類「祭祀」。儒学者の立場からの仏式葬祭批判と廃仏論(西尾市岩瀬文庫・古典籍書誌DB)。仏葬の非を指摘し、儒葬の正当性を述べた書。跋文で「世人葬祭の礼におゐては浮屠(僧)の誑説に習ひ、皆仏礼に順ひぬること、誠に浅ましき事なれば、其是非の大意をあらまし記し、『葬祭弁論』と号して邪正真偽をしらしむるもの也」と本書執筆の意図を記す。例えば冒頭では、聖人の教える葬礼として、まず、人が息絶えた後は「奧の正寝へ移し、頭のかたを東の方になして臥しむる」もので、東の方角は「春の気の主(ツカサドリ)て万物を生(ショウズ)るかたなれば、其生気を得て蘇(ヨミガエラ)しめんため也」とする。ところが仏礼では、臨終に及んで念仏や題目を喧しく唱えるが、これは心神が乱れるばかりであると批判する。以下、葬礼の各場面における儒葬と仏葬の違いを挙げてその適否を論じ、仏葬の非なることを順々に論じている。蕃山は本書において一般的な儒学者と同様に火葬を否定し、親の屍を火葬にすることは親を斬るに等しいと批判している。しかし蕃山は、その後、火葬容認論に転じ、『集義和書』『集義外書』で、手厚い儒葬は万民に行えるものではないこと、一方、仏教の火葬は簡易で万民が受け容れやすいこと、また、三都の如き大都市では墓地の確保が困難であり、火葬はやむを得ないと主張するようになった(西野光一「熊沢蕃山の火葬容認論と近世の火葬論」参照)。
★原装・題簽付(ほとんど摩滅)・状態良好。記名なし・蔵書印あり。比較的稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場):日本の古本屋で、15,】。

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