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トルコの海泡石、白と黒のチェス駒セット ターバンの王とスカーフの女王など [17764845]
商品詳細
トルコの海泡石のチェス駒 白と黒のセットです。イスタンブル新市街の海泡石専門店で約35年前に入手しました。海泡石(メアシャム)のチェス駒セットは珍しく、丁寧な細工でしたので入手しました。
海泡石は、約9~14㍍の地下から採掘し、マグネシウムを含む 含水ケイ酸鉱物で、軽くて軟らかく、白のチョークのような材質です。採掘は、機械では困難なために手堀りでなされます。
海泡石は1600年代末には、パイプのトップ(ボウル)などに加工される彫刻剤として、スペイン産が使われました、今日でも、スペインが最大の埋蔵量を誇ります。トルコでは海泡石の大半は、イスタンブルに近い北西部のエスキシェヒル県で産出されます。
職人は、堀り出された海泡石の小塊をもとに、破棄を少なくし最適な形状を決め、小塊が湿り硬くならないうちに彫刻し完成します。2時間ほど110度で乾燥させます。また、パイプのボウル制作では、細かい研磨材で磨き、次に、熱し液体状になった蜜蝋に数分間浸けます。柔らかい布で磨きますと、クリーム色の輝く海泡石の細工が出来上がります。
チェス駒も、同様の手順で作られます。黒の駒は、蜜蝋に浸す工程で、黒に染色すると考えられ、兵の駒では黒が薄いモノも見られます。染色後に、職人が磨き、駒は輝きを増します。さらに磨いて頂ければ、もっと光沢が出でてきます。
ターバンを巻いてひげを生やした王の駒は、両手を前で組んで細かく彫刻され、両腕や背中は磨かれ黒色に輝いています。他方、王女は、イスラムの女性として大きめのスカーフを被り、スカーフはあごの下で浮かせて結ばれた、凝った作りです。
象は、牙と鼻も描かれ、馬は鬣や手綱なども描かれています。城では塔のレンガが描かれています。
本品、トルコのチェス駒セットは、もちろん、チェスに用いて楽しむこともできますが、飾り棚などに並べて、トルコ職人の技が凝縮された装飾用の工芸品としても楽しむことができます。
今日、海泡石の埋蔵量が減っていて、切り出しがますます難しくなる中で、海泡石のチェス駒32個セットは、今後ますます貴重な伝統工芸品、装飾品になっていくと思われます。古いものですので径年のいたみはご了承ください。
サイズ:高さ 白の王 約10.2㌢ 顔 約3.4㌢、下部直径 約3.8㌢
カテゴリー | ホビー・楽器・アート > 美術品・アンティーク・コレクション > 工芸品 |
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商品の状態 | やや傷や汚れあり |
トルコの海泡石、白と黒のチェス駒セット ターバンの王とスカーフの女王など
【在庫数について】
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